こんにちは麒麟です。
米国株は高利回り高配当の銘柄が多いですが、個別株を個人投資家で運用すると市場動向や業績を見ながらリバランスする手間が生じます。
米国株ETFは米国株に限らず、世界中の株式や債券に分散投資し、投資機関が投資家に代わって運用してくれる優れた金融商品と言えます。
仕事や育児に忙しいサラリーマンに持ってこいですね。
ここでは、そんな米国株ETFの中でも高配当銘柄に優先投資するVYMについてご紹介します。
米国株ETF【VYM】とは?
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は金融・ヘルスケアが投資先上位を占める米国株ETFです。
バンガード社が運用し、平均以上の配当が見込まれる株式で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する株式ETFです。
景気敏感株、ディフェンシブ株が上位を占めるバランスの取れたETFと言えます。
特徴を以下にまとめました。
2020年9月12日時点の情報です(楽天証券)。
・運用会社:バンガード
・配当利回り:3.62%
・配当金:2.95USドル
・配当回数:4回/年
・インデックス:FTSEハイディビデンド・イールド指数
・信託報酬:0.06%(年率・税抜き)
・景気敏感株、ディフェンシブ株が上位を占めるバランスの取れたETF
配当利回りは株式ETFの中でも高目の3.62%です。高配当銘柄をメインに投資する身としては大好物な銘柄です。
ETFのメリットとも言える信託報酬(運用コスト)が0.06%と十分低めに抑えられています。
VYMは4半期配当銘柄
VYMは3.6.9.12月に分配金が支払われます。同じく高配当米国株ETFとして知られるSPYDと同じです。
日本株の場合、あおぞら銀行やホンダの様に年4回配当を実施する企業は珍しいですが、米国株の場合はむしろ年4回配当が一般的です。
あおぞら銀行についてはこちら。
https://kirin-kabu-life.com/aozora-2020/
配当回数が多いと、投資している実感が湧き更なる投資へのモチベーションになります。
年間配当を何回に分けて支払われるかの違いだけ、と言われればそれまでですが、配当回数が多いと再投資に回すサイクルが早くなるメリットがあります。
VYMのポートフォリオの特徴
VYMは1位こそ金融セクターですが、ヘルスケアや消費財などディフェンシブ銘柄の投資割合が高いことが特徴です。そのことから、S&P500指数よりもハイパフォーマンスである一方で、金融危機などの景気変動の影響をやや受けやすいデメリットがあります。
以下VYMのセクター別構成比率です。
※ディフェンシブ銘柄:赤字
セクター | 比率 |
金融 | 18.7% |
ヘルスケア | 15% |
消費財 | 13.9% |
テクノロジー | 10.3% |
資本財 | 10% |
公益 | 9.2% |
消費サービス | 8.2% |
石油・ガス | 6.2% |
電気通信 | 4.7% |
素材 | 3.8% |
ヘルスケア・公益・電気通信などの不況に強いとされるディフェンシブ銘柄もバランス良く組み込まれており、SPYDと比較して利回りは控えめも株価変動はマイルドです。
銘柄 | ティッカー | セクター | 比率 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | ヘルスケア | 3.89% |
プロクター&ギャンブル | PG | 一般消費財 | 3.24% |
JPモルガンチェース | JPM | 金融 | 2.96% |
ベライゾンコミュニケーションズ | VZ | 通信 | 2.41% |
ファイザー | PFE | 医薬品 | 2.17% |
AT&T | T | 通信 | 2.14% |
メルク | MRK | ヘルスケア | 2.05% |
インテル | INTC | IT | 2.05% |
シスコ | CSCO | 通信 | 2.03% |
VYMは高配当400銘柄に分散投資しているため、1銘柄当たりの構成比率は低いですが、生活必需品や通信などの不況に比較的強いとされるディフェンシブ銘柄の構成比率が高いです。
そのため、株価変動がSPYDと比較するとマイルドです。高配当ETFへの投資は、長期保有前提となるため株価変動はあまり気にする必要はありませんが、やはり株価の変動に一喜一憂し大幅に下落すればナーバスになってしまうもの。
日々の株価変動が気になってしまう方におすすめかも知れません。
まとめ
VYMは高配当400銘柄に分散投資し、ディフェンシブ銘柄がSPYDと比較するとやや高めであり、利回りも比較的高いバランスの取れた米国株ETFです。
以下VYMについてまとめます(9/12時点)。
・VYMは高配当400銘柄に分散投資するバランス型ETF
・配当利回り:3.62%
・配当金:2.95USドル
・配当回数:4回/年
・インデックス:FTSEハイディビデンド・イールド指数
・信託報酬:0.06%(年率・税抜き)
・景気敏感株、ディフェンシブ株が上位を占めるバランスの取れたETF
VYMは高配当銘柄に投資するスタンスであれば、保有候補筆頭の米国株ETFです。
私もSBI証券にて定期的に買付していく方針です。
https://kirin-kabu-life.com/invest-in-us-stocks/