こんにちは麒麟です。
BDCと言えば最大手のエイリス・キャピタル(ARCC)の配当利回りの高さが有名ですが、今回ご紹介するプロスペクト・キャピタル(PSEC)は更にその上を行く利回りの高さです。
この記事では超高配当BDC銘柄のPSECについてご紹介します。
プロスペクト・キャピタル(PSEC)は資産運用会社
プロスペクト・キャピタル(PSEC)は、2004年に設立されたBDC(Business Development Company)です。
新興企業や中堅企業への出資が主な事業内容です。要は銀行からの融資を受けられないベンチャー企業や新興企業への貸付を行いますので、ハイリスク・ハイリターンな形態と言えますね。
上記企業へ貸付ることにより得られる金利が主な収入源です。この点においてはARCCなどと同じです。
BDC銘柄が継続的に高利回りである理由
BDCについて特徴をおさらいしておきます。BDCは利益の90%以上を投資家へ配当として還元することで、法人所得税を免除される優遇措置を利用しているため、基本的に配当性向が90%以上ということになります。
不動産投資の一種であるREITと似ています。
BDCとしては前述の通りARCC、ORCCもおススメです。資産総額はARCCが1位、ORCCが2位です(2020年12月時点)。
【ARCC】エイリス・キャピタル
https://kirin-kabu-life.com/arcc10/
【ORCC】オウル・ロック・キャピタル・コーポレーション
また、PSECと同じく毎月配当のMAIN、500社以上に投資するHTGCもおすすめです。
【MAIN】メイン・ストリート・キャピタル
【HTGC】ハーキュリーズ・キャピタル
非上場の新興&中堅企業に高利で貸付、その利子による収益の9割以上を配当に回すわけですから、利回りも必然的に高くなる仕組みです。
PSECの特徴
ここではPSECの特徴について、事業ポートフォリオ、配当金、株価の観点で分析します。
PSECのポートフォリオ
SPECは122の企業の債券・株式に投資し運用しています(2020年9月時点)。
2020年時点での資産ポートフォリオは以下の通りです。
※引用元:https://www.prospectstreet.com/
REITと劣後債で3割近くを占めます。
PSECの配当金
PSECは毎月配当です。以下見て行きましょう。
※引用元:https://www.prospectstreet.com/
14年からの配当実績です。毎月配当のため上の様な目がチカチカするグラフになりました。。2015年1月までは毎月増配していましたが、2月以降0.088USドルに減配後、2017年9月以降0.06USドルまで更に減配しています。
現状利益余剰金がマイナスの状況なので、配当は資産を取り崩して賄っている状況です。
今後更なる減配も大いに考えられますが、元々の配当利回りが10%を超えておりあり得ないくらい高いため、株価下落時に仕込みたいですね。
以下ETFですが毎月配当の米国株ETFについてはこちらも参照ください。
【PFF】iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF
https://kirin-kabu-life.com/pff-etf-2020/
【AGG】iシェアーズコア米国総合債券ETF
PSECの株価
※引用元:楽天証券
過去10年間の株価の推移です。リーマンショック後の2011年以降綺麗な右肩上がりです。
今年のコロナショックの影響で他のBDCと同様に一時4USドルを割り込んでいますが、11月時点回復傾向にあります。
BDCは暴落に先行き不安から売られまくってしまう傾向にあります。ARCCもそうですが金融危機などの暴落時に買い増ししておきたい銘柄ですね。
まとめ
PSECは配当利回りがここ5年間で常に10%を超えており、ARCCと並んで超高利回り銘柄です。
以下まとめます。
メリット
・圧倒的な配当利回りの高さ:13.19%(12/25時点)
・毎月配当
・楽天証券で取り扱い可→SBI証券では購入できない
デメリット
・ここ数年減配傾向
・BDCなので金融危機に非常に弱い
・派手な株価暴落&減配を受けるリスクあり
よって、ARCC同様BDCの比率を高めることはリスクが高すぎるため、ポートフォリオの数%程度に留め、しっかり分散投資することが重要です。
金融危機が起きた時には軒並み暴落し、夜も眠れなくなりますので。。
ですが、ハイリスクであるがゆえハイリターンな魅惑の銘柄であることは間違いなく、ARCC同様にコロナショック時の今ポートフォリオに加えたい銘柄です。
BDC4銘柄(ARCC、ORCC、MAIN、PSEC)をこちらで比較しています。