米国株

【PFF】iシェアーズ優先株式&インカム証券ETFは毎月配当の高配当銘柄。デフォルトで投資したい高配当ETF

 こんにちは麒麟です。

おもに配当金による収入を得るために、高配当の日本個別株と米国株ETFに投資し続けています。

 米国株ETFは米国株に限らず、世界中の株式や債券に分散投資し、投資機関が投資家に代わって銘柄をリバランスし、運用してくれる優れた金融商品と言えます。

米国株に投資するべき理由。日本と比べて株主還元の意識が高いアメリカの企業は「会社は株主のためにある」が基本的な考え方です。この考え方は配当を得る権利を株主が獲得してから配当金が支払われるまでの期間が短いことにも表れていると言えます。...

 今回はそんな米国株ETFの中でも優先株式に投資する毎月配当のPFFについてご紹介します。

米国株ETF【PFF】とは?

 PFF(iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF)は優先株式が投資先上位を占める米国株ETFです。

 PFFは私も買付を始めました。

・運用会社:ブラックロック

・配当利回り:5.42%

・配当金:1.97USドル

・配当回数:12回/年(毎月)

・インデックス:ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 インデックス

・信託報酬:0.46%(年率・税抜き)

・米国優先株に分散投資する毎月配当が魅力の高配当ETF

 配当利回りは株式ETFの中でも高目の5.42%です。高配当銘柄をメインに投資する身としては大好物な銘柄です。

 信託報酬(運用コスト)が0.46%とそこまで低い訳ではありませんが、ポートフォリオに加えておきたい銘柄です。

PFFは毎月配当銘柄

 PFFは保有していれば毎月分配金が支払われます。保有株数にもよりますが、多く持っていれば毎月会社員の給料の様に分配金がドルで支払われます。

 税引き前の分配金は1.97ドル(2020年9月時点)ですから、税引き後(米10%+日20%で計算)で1.379ドル、一月換算で0.115ドル/1株入ってきます。

 1000株持っていれば毎月115ドルですから、円換算で毎月12066円(1ドル=105円で計算)分配金が得られます。

 NISAに入れれば日本の課税分は0ですからもっと手取りは増えます。これだけ見ても毎月配当は魅力的ですよね。

 PFFだけで10000株とか保有してみたいです。できないけど。

こちらは米国債券ETFですが、AGGも毎月配当です。

【AGG】iシェアーズコア米国総合債券ETFから配当金(分配金)が入金。株価も安定しやすく嬉しい毎月配当概して米国株は配当が年4回が一般的ですが、AGGはなんと毎月配当金が支払われます。日本株の場合、あおぞら銀行やホンダの様に年4回配当を実施する企業は珍しく、年12回配当は更に珍しいですね。配当回数が多いと再投資に回すサイクルが早くなるメリットがあります。...

 AGGは株価下落時に買いが入りやすく、株価が上がる傾向にある債券ETFです。利回りは2%台と低めですがポートフォリオの一部に持っておきたい米国株ETFです。

PFFのポートフォリオの特徴

 PFFは米国優先株式に投資するETFです。

メリット

・通常投資できない優先株式に間接的に投資できる

・毎月配当により安定的にインカムが得られる

・分配金は微減傾向も高配当

デメリット

・信託報酬がやや高い

・キャピタルゲインは期待できない

 順に見て行きます。

PFFの3つのメリット

通常投資できない優先株式に間接的に投資できる

 そもそも優先株式とは、普通株式に比べて優先的地位を持つ株式を指します。具体的には、配当金や残余財産を普通株と比較して優先的に受け取る権利を持つことができます。

 日本ではほとんど上場することはなく、また個人で持つこともハードルが高い株式です。

 優先株式のような株式を個人で間接的にではありますが、保有できることはETF投資ならではのメリットと言えます。

毎月配当により安定的にインカムが得られる

 前述の通りPFFは毎月配当です。毎月配当ともなると、投資している実感を肌で感じやすく、更なる投資へのモチベーションになります。

 年間配当を何回に分けて支払われるかの違いだけ、と言われればそれまでですが、配当回数が多いと再投資に回すサイクルが早くなるメリットがあります。

分配金は微減傾向も高配当

 リーマンショック以降は比較的安定した株価で推移していますが、年々微妙に配当金は下がってきています。

 それでも現時点で配当利回りは5%を超えていますから、派手な金融危機が来ない限り保有に値すると考えます。

PFFの2つのデメリット

信託報酬がやや高い

 信託報酬は米国株ETFの中でも平均的な0.46%です。同じ高配当米国株ETFのVYMやSPYDと比較すると数倍高いですが、それでも利回りの高さを考えると許容範囲だと思います。

キャピタルゲインは期待できない

 PFFは比較的安定的で、大きな株価上昇はほとんど見込めません。そのため、売却益目的のトレーダーには向かない銘柄と言えます。

 まあETFに投資する時点で、インカム狙いでしょうからあまり大きなデメリットとは言えません。あくまで配当でトータルリターンを高めていく銘柄と言えますね。

まとめ

 高配当ETFでかつ比較的安定的、毎月配当のPFFです。そのためPFFは長期保有を前提とした配当(分配)金狙いの投資に向いています

 特徴をまとめると以下の通りです。

大きく負けることも無ければ勝つことも無い=比較的安定

通常投資できない優先株式に間接的に投資できる

毎月配当により安定的にインカムが得られる

分配金は微減傾向も高配当

信託報酬がやや高い

キャピタルゲインは期待できない

 PFFは配当利回りも高く、債権に似た値動きのため、株価の大幅な上昇は見込めないものの長期保有に向いており、デフォルトで保有したい銘柄です。

 PFFは長期保有を前提とした投資スタンスにぴったりの米国株ETFと言えます。

なぜ米国株ETFなのか?おすすめの理由は連続増配年数と株主還元意識の高さ  こんにちは麒麟です。 経済的自立を目指すべく、米国株ETFをメインに日本株、REITに投資しています。  ポートフォリオ...

米国株高配当ETFとしては、VYM、SPYDなんかもおすすめです。

【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFは400銘柄に分散投資するバランス型ETFVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は金融・ヘルスケアが投資先上位を占める米国株ETFです。VYMは高配当400銘柄に分散投資し、ディフェンシブ銘柄がSPYDと比較するとやや高めであり、利回りも比較的高いバランスの取れた米国株ETFです。...
【SPYD】金融・不動産中心の高利回り米国株ETF。高配当狙いならおすすめの銘柄SPYDは金融・不動産など景気敏感セクターの投資割合が高いことが特徴です。そのことから、S&P500指数よりもハイパフォーマンスである一方で、金融危機などの景気変動の影響をやや受けやすいデメリットがあります。...
にほんブログ村