こんにちは麒麟です。
ETF(上場投資信託)は資産運用会社に投資を委託し、配当金を受け取ることのできるパッケージで、様々な銘柄があります。
今回は米国高配当株の75銘柄に投資&運用するHDVについてご紹介します。
HDVは米国高配当株75銘柄に分散投資するETF
HDVは、米国高配当株75銘柄に投資&運用する米国株ETFです。資産運用会社であるブラックロックが運用します。
・運用会社:ブラックロック
・配当利回り:3.89%
・配当金:3.56USドル
・配当回数:4回/年(3,6,9,12月)
・インデックス:モーニングスター配当フォーカス指数
・信託報酬:0.02%(年率)
米国市場は今後も成長を続ける見込みが高く、長期的に米国市場の成長を資産に反映することができるため、長期保有前提で保有することに向いています。
また、経費率も年率0.02%と低めに抑えられていることも特徴です。
HDVのポートフォリオ
HDVは米国高配当株75銘柄(2/24現在)に投資&保有しています。
年4回リバランス(再分配)されます。リバランスの基準としては、財務の健全性が認められること、そして継続して安定した配当の支払いができる、と認められた上位75銘柄を選定&再投資します。
まずは構成75銘柄(2/24時点)を見て行きましょう。
引用元:https://www.blackrock.com/
上位10銘柄には、米国高配当株でお馴染みの顔ぶれが並びます。現時点で石油大手のエクソンモービル(ティッカー:XOM)が10%超、通信大手のAT&T(ティッカー:T)が2位でこの老舗2社だけでも20%近くを占めます。
【XOM】エクソンモービル
【T】AT&T
https://kirin-kabu-life.com/att-2020/
どちらも創業100年を超える老舗で数十年以上に渡り増配を継続している、米国を代表する高配当銘柄ですね。
なので、XOMやTなどの高配当銘柄を個別で保有する必要が無く、HDVを保有しておけば、間接的に保有することが可能です。
次にセクター比率を見て行きましょう。
引用元:https://www.blackrock.com/
今年に入って原油価格が高騰していることもあり、XOMを筆頭としたエネルギー銘柄が約1/4を占めます。
またディフェンシブセクターであるヘルスケア、通信、生活必需品が上位を占めている辺り、安定した配当を出せるか?という基準を重視したポートフォリオであると言えますね。
長期保有のコア銘柄としての保有向き
HDVは米国株75銘柄の高配当の恩恵を受けることができるため、長期保有に非常に向いているETFと言えます。
以下過去10年間の株価の推移ですが、コロナショックによる一時的な下落はあるものの、長期的にみると右肩上がりで上昇しています。
引用元:楽天証券
配当利回りも3.89%と高目で、長期的に資産形成をしていく上でコア銘柄としたいETFですね。
まとめ
HDVは景気変動の影響を比較的受けにくいディフェンシブセクターが上位を占めるETFです。
以下まとめます。
・長期保有のコア銘柄として非常に向いている
・ディフェンシブセクターを中心に分散投資
・過去10年株価は長期的には右肩上がり
・配当利回り:3.89%(2021/2/24時点)
・配当回数:4回/年(3,6,9,12月)
・信託報酬:0.02%(年率)と低め
同様に米国高配当ETFとしては、SPYD、VYMも長期保有におすすめです。
SPYD:HDV、VYMの中で最も高利回りのETF
VYM:400銘柄に投資する分散性の効いたETF
SPYD、VYM、HDVで悩む方が多いと思いますが、利回りを取るならSPYD、とにかく分散性を効かせたいならVYMと言った所でしょうか。
ぜひ参考にされてください。