こんにちは麒麟です。
長期投資とは、毎月一定額投資信託などの金融商品を積み立てて、値上がり益や分配金などの福利効果により、長期的に資産を増やしていくことを指します。
麒麟は米国S&P500指数に連動したVOOや投資信託を積み立てて、10年後20年後を見据えた資産運用を実施しています。
ただ、いくら過去100年間もの間右肩上がりであるS&P500インデックス投資をしているとは言え、その努力が報われる期待値はどれほどなのか、把握した上で投資したいものです。
この記事では、VOOやeMAXISSlim米国株式などに長期的に投資し続けることで、得られるものがどれほどの期待値なのか書いてみました。
S&P500は10年単位ではマイナスになることもある
前述の通り、S&P500指数は過去100年で見ても長期的には右肩上がりの最強の指数だと思っています。
ですが比較的短期の目線で見ると、リターンはマイナスになる期間が存在します。
例えば2008年に起きたリーマンショックによる暴落ですね。
10年間という期間で切り取ると、1999年3月19日から2009年3月13日の約10年という期間では、リターンは-41.8%と半分近くも下落していることが分かります。
天下のS&P500でまさかの半分近く下落ですよ。
実績的に右肩上がりとは言え、明日1週間後のことは誰にも分かりません。
このまま右肩上がりを続けるかもしれませんし、明日暴落が来るかもしれません。
そんな状況の中で、向こう10年間コツコツ積み立ててもリターンがマイナスになり、日々の努力が報われない可能性がある訳なんですよね。
S&P500インデックスは最低15年は積立て投資したい
ではS&P500で15年間だとどうでしょう。
15年と言う期間だと、過去40年でマイナスになる15年はありません。
ですが、リーマンショックを挟んだ2000年9月8日から2015年9月18日でも+31%のリターンに留まります。
15年も汗水垂らして働いて投資してきたのに、その対価が+31%というのは、価値観の違いはあれど少ない様に思います。
インデックス投資は良くも悪くもインデックス同等のパフォーマンスを発揮する様、VOOやeMAXISSlim米国株式は設計されています。
ですが、それだけだと過去の事例に習うと思ったよりリターンが少なくなる可能性があります。
リーマンショック級の暴落が今後も来ないとは誰も言い切れませんよね。
だからこそ麒麟はコアをVOO、投資信託としつつも、サテライトで積極的にリターンを狙いに行くコアサテライト投資を実施しています。
投資信託に定期的に積み立てることは、楽でありかつ合理的な投資手法と言えますが、リーマンショック級の暴落が長期運用中に到来した時に思わぬダメージを受ける可能性があることは覚えておくべきと思います。
まとめ
S&P500は成長著しい米国主要500社の成長を資産に効率的に還元できる、有力な指数と言えます。
ですが、リーマンショック級の暴落時には思ったほど資産が伸びない可能性があります。
以下まとめます。
・S&P500インデックス投資はハイリターンが狙える
・リーマンショック級の暴落時は、思ったほど報われない可能性有り
・過去の実績から最低15年は積立投資すべし
・暴落に備えインデックスを上回ることを狙う運用もすべき
S&P500信者であれば、リーマンショック級の暴落を想定して最低15年は積立投資したいですね。