こんにちは麒麟です。
全世界の約8000銘柄に投資&運用するバンガード社のVT。
構成銘柄の約半数は米国株であるものの、米国銘柄ならGAFAM、日本銘柄だとトヨタや三菱UFJなどの大企業に、このVT1本で分散投資ができる優れものです。
しかも信託報酬も年率0.08%と低めに抑えられています。
ですが長期投資をする上で、購入手数料、信託報酬などの経費は低く抑えておきたいもの。10年20年だと数%の差も大きくなってきますからね。
VTに投資される方も多いと思いますが、複数のETFを組み合わせれば同等の投資先でありながら信託報酬を約半分に抑えることが可能です。
ここでは、VTを他のETFで信託報酬を抑える銘柄選定についてご紹介します。
VTは全世界の銘柄に分散投資するETF
VTは、米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成されるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの運用実績に連動します。
いわば世界の市場成長を資産に反映することができるETFです。
・運用会社:バンガード
・配当利回り:1.58%
・配当金:1.53USドル
・配当回数:4回/年(3,6,9,12月)
・インデックス:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
・信託報酬:0.08%(年率)
グローバルの視点で市場は成長し続けていますし、今後も成長を続ける見込みが高いです。
そういう意味で長期的に市場成長を資産に反映することができるため、長期保有前提で保有することに向いています。
また、経費率も年率0.08%と低めに抑えられていることも特徴です。
VTをVTI、VEA、VWOを組合わせて信託報酬を半分にする
まずVT100%の場合のおさらいです。
2021年2月末時点のVTの地域配分は以下の通りです。
地域 | 地域配分[%] |
米国 | 55.68 |
北米(米国以外) | 2.84 |
北欧 | 18.61 |
アジア(日本以外) | 12.41 |
日本 | 7.15 |
オセアニア | 2.15 |
その他 | 0.01 |
よって米国、米国以外先進国、新興国の構成比率は以下の通りです。
地域 | 地域配分[%] |
米国 | 55.68 |
先進国(米国以外) | 28.6 |
新興国 | 15.72 |
構成比率[%] | 信託報酬[%] | |
VT | 100 | 0.08 |
VTの米国、米国以外の先進国、新興国はそれぞれ
構成比率[%] | 信託報酬[%] | |
VTI | 55 | 0.02 |
VEA | 30 | 0.05 |
VWO | 15 | 0.1 |
合計 | 100 | 0.041 |
この様にVTI:VEA:VWO=55:30:15で組合わせると、おおよそVTと同じ投資配分となり、信託報酬は約半分の0.041%に抑えることが出来ます。
VTI、VEA、VWOについては以下の通り。
VTI
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
→米国主要銘柄に投資
VEA
バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
→カナダなど米国以外の先進国銘柄に投資
VWO
→バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
中国、インドなど新興国銘柄に投資
【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
まとめ
全世界の銘柄に投資し、抜群の分散性を誇るVTですので、長期保有前提で保有されている方も多いと思います。
ですが、長期投資するなら信託報酬は少しでも抑えたいもの。
VTの代わりにVTI、VEA、VWOを保有すれば信託報酬半分で同等の効果を得ることができます。
また、私はVTIの代わりによりS&P500寄りのVOOを保有しておりますが、好みにより配分を変えることができることも一つの良さです。
VTを持っている方はぜひ試してみてください。