こんにちは麒麟です。
コロナワクチン開発レースの行方は、先頭を走る※ファイザー(PFE)、11/30にphase3で予防率94.1%&EUA申請したモデルナ(MRNA)の2社がこのままいけば1,2フィニッシュを迎えそうです。
2社のワクチンで共通することは、mRNAという次世代技術のワクチンを開発しており、コロナウイルス以外でもワクチン開発期間の短縮や他ワクチンへの応用技術として期待されています。
そんなmRNAを包んでいるカプセルの特許を保有している会社をご存じでしょうか?
それがカナダの小規模バイオテック企業のアービュタス・バイオファーマ(ABUS)です。
この特許は、mRNAワクチン成立のためのキーポイントであり、訴訟に勝てばABUSは大化けする可能性があります。
ここでは、コロナワクチン開発状況とABUSについてご紹介します。
※ファイザーは独製薬ベンチャーのバイオンテック社(BNTX)と共同開発
ファイザーとモデルナワクチンの共通点
このファイザーとモデルナのワクチンで共通することはメッセンジャーRNA(mRNA)という次世代ワクチンを採用しており、従来のワクチン開発に対して、開発期間を大幅に短縮するポテンシャルを秘めています。
今後、コロナウイルスの様な感染症が流行するたびに、ワクチン開発が行われることになります。
その点このmRNAはコロナワクチンはもちろんのこと、次の感染症発生時の新ワクチン開発においても重要な技術となり得る訳です。
ABUSの特徴
ABUSはカナダの小さな製薬会社
アービュタス・バイオファーマ(ABUS)は、従業員わずか80人程度のカナダの製薬会社です。
事業内容としては、慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染症の治療法の発見や開発、商品化を手掛けています。
ABUSのmRNAカプセル特許
ABUSはmRNAのLNP技術に関して特許を持っています。
LNP(Lipid Nano Particle)技術とは、mRNAを包んでいるカプセルを指し、mRNAの技術的欠点を解決するコア技術と言えます。
mRNAは生体内で非常に不安定である特徴がありますが、LNPで包むと安定的となり、かつLNPは体内で分解されるため、mRNAでは必須技術と言われています。
ABUSの配当、株価
ABUSの配当金、株価について。
配当
高配当銘柄への投資を謳う身として念のためお伝えしておきますが、ABUSは無配です。
インカム目的の投資家は正直持たざる銘柄だと思います。。
株価
ABUSの株価チャート
※引用元:YAHOOファイナンス
直近6か月のABUSの株価チャートです。7/24に暴騰していますが、これはモデルナがABUSのLNPに関連する特許について、特許侵害に当たらない、という訴えが米国特許商標庁より棄却されたタイミングでした。
MRNAの株価チャート
そしてモデルナ社のEUA申請目途が立ったここ2weekほどでABUSの株価も連れあがっています。
正直ABUSの株高はBNTX思惑か分かりませんが、いずれにせよMRNA、BNTXはABUSのLNP特許を回避できない場合、ライセンスフィーをABUSに払い続けることになります。
この先何年も。一度は訴えてを退けているABUSですから、世界を救うコロナワクチン、世界初のmRNA。訴訟を起こさないはずがありませんよね。
ABUS。。かなり注目の銘柄ですね。
まとめ
ABUSは申請&販売間近のコロナワクチンのコア技術について、特許を保有している会社です。
モデルナはABUSのパテントには抵触しない、と発表していますが、これも棄却された場合は、ABUSにフィーが入り続けることになり面白くなってきますね。
・mRNAのコア技術であるLNPについて特許を保有
・BNTX、MRNA開発中のコロナワクチンは共にmRNA
・従業員80人の会社にコロナワクチン関連特許で莫大な利益を生む可能性
基本的には高配当銘柄へひたすら投資し続けるスタンスですが、この様なキャピタル狙いで保有する銘柄があっても良いと思います。
今株価急上昇中のモデルナ、私も買いました。本日EUA申請を発表しましたね。今日も爆上がりしそうです。
世界をコロナ禍から救うために世界中の色々な方々が頑張っています。投資(投機?)を通して応援しましょう。
https://kirin-kabu-life.com/pfe-and-mrna-2020/
なお、記事の内容は個人的主観による所が大きく、投資はあくまで自己責任でお願いします。