※EH=イーハン・ホールディングス。中国のドローンベンチャー企業
こんにちは麒麟です。
米国グロース株への投資をしています。NASDAQ市場は米10年国債金利の回復もあり、2月末から3月末まで大幅な調整により株価が下落しました。
いつかは調整が終わるだろうと心のどこかでは思っていても、ずっと保有する銘柄を信じて保有し続けることは難しいことです。
どこまで下がるか分からないですからね。
麒麟もこの1か月間数多くの利確と損切りをしました。3月に入ってからは損切りの方が多かったです。1回当たりの損切り額自体は大したことなくても、積もればボディブローのようにじわじわ効いて、気づけば2月中旬までの利益の半分以上を失いました。
この様な大きな調整や暴落時に保有し続けることが正解かどうかは、人それぞれの投資スタンスも違うので一概に言えませんが、むやみにトレードを繰り返すことは、手数料も無視できないレベルになってきますし、あまり良いやり方では無いですね。
こんな時保有し続けるためにはどうすれば良いのか、2/16のEHの大暴落+大幅調整で感じたことをまとめようと思います。
株を売る心理
皆さんは保有する株をどんな時に売りますか?何かお金が必要になった時、他の銘柄のパフォーマンスに目移りした時、粉飾決算などの悪い材料が出た時、などではないでしょうか。
色々な理由があると思いますが、結局株を売る理由としては、利益確定売り、損切りの2つなんですよね。
利益確定売り
・リーマンショックなどの大暴落でキャッシュポジション比率を高めるため
・ダブルバガー達成時など納得して利益を確保するため
損切り
・リーマンなどの大暴落時の損切り(逃げ遅れ含む)のため
・不祥事など悪材料が出たため
・株価ヨコヨコでパフォーマンスが悪いため
株価が上がっているイケイケ状態の時に売る人って、出口戦略をきっちり立てていない限りあまりいないのでは無いでしょうか?
だって売りたくないですよね。
資産が増えている状態で「行けるとこまで行きたい」という心理が働き、中々売れないものです。とすると、やはり売りは大暴落や大きな調整など、損失を出してしまう&膨らんでしまう、という心理から投げ売ってしまう人が多いのではないでしょうか。
麒麟もその一人です。
NASDAQの特に小型株はボラティリティも大きく、下がった時はキャッシュポジションにして、上がりそうなら買い戻してうまく立ち回りたい、というスケベ心が出てしまいがちですが、そんなに簡単に行きません。
結局は無駄なトレードを繰り返して大した利益も取れずに、証券会社という胴元に手数料だけ取れることになります。
やはり調整局面でも無駄な売り買いをせず保有し続けることが重要なんです。
EH級の大暴落でも握り続けられる人はどんな人?
株価が急落しても含み益がある人or逃げ遅れて売るに売れない人のどちらかですよね。麒麟は逆指値の無い楽天証券で保有しており、朝起きて大暴落を知りました。
2/16も株価も120ドル近くあり、安心して眠りにつきました。
一晩中起きて監視する訳にはいかないですからね。そして朝起きて株価を見て思わず3度見くらいしました笑見事に逃げ遅れて30万円近く損切りしました。
こちらの記事でも書いている通り、EHの将来性は図りしれないものがあります。
その企業の可能性を信じているなら保有し続けられるか?答えはNOでした。その思いだけで何10%もの含み損を抱えたまま保有し続けることは困難です。
可能性はピカイチ。でも暴落時に機関の揺さぶりに耐えきれず狼狽売りしてしまう。
2/16なんて一晩で120ドル→43ドルですからね 笑
こんな状態で保有し続けるのは、可能性を信じ20ドル30ドル、いやもっと安値で仕込めていた人だと思うんです。
グロース株の握力を保てる人=確信を持って安い段階で仕込めた人
EHショックで売らなかった(売れなかった)人は、逃げ遅れて塩漬け状態となっている人、大暴落してもなお含み益があった人です。
EHをガイアの夜明けで特集を見た時に衝撃を受けました。
ドローンで宅配、治安維持、有人飛行、、何でもできる近未来的な時代の到来を感じずにはいられませんでした。革命を起こす可能性を秘めているベンチャー。そう強く感じ投資しました。
しかし、中国銘柄であることもあり、空売り機関の恰好の餌食となり大暴落。可能性を秘めていると分かっていながら、資産が半分近くまで減った現状に耐え切れず損切りしました。
いざ体験してみると早く清算したくて心理的に持ってられないです 笑
こんな状況でも可能性を信じて保有できるのは、それでもなお含み益がある人だと思うんです。
安い段階で仕込む=注目される前に見つける力を持つこと
私はAMRSをNISAで341株@11.33ドルで保有しており、瞬間的にはダブルバガーを達成しています。
【アミリス(ティッカー:AMRS)】
先日AMRSもEH同様にショートレポートにより株価が下落しました。このショートレポートの内容的には取って付けた様なチープな内容だったため、EHの様な大暴落にはならないと思っていましたが、EH大暴落のトラウマが蘇り、特定口座で保有していた分はリスク回避の観点で全て利確しました。
大したレポートでなくても心理的にどこかで引っかかることがあれば、人間売ってしまいたくなりますよね。含み益がある状態でしたが狼狽売りです。
ですが、一方でNISAで保有している分は全く売ろうと思わなかったんです。正直15ドルでも売ってなかったでしょう。
なぜか。
AMRSの将来性に魅力を感じており、かつダブルバガー近い含み益を抱えていたからです。
特定口座で保有していた分は平均買付価格が19ドル前後にあり、損益分岐点であったため少しでも利益を出したい心理で売りましたが、NISA口座保有分は11ドルで保有していたため、多少の暴落でも保有する予定でした。
資産総額としてはもちろん減るものの含み益バリアがありますからね。
やはり株式投資の基本ですが、その企業の将来性を確信できるまで調べ上げ「いかに安い時に買えるか」「注目される前に買えるか」こそが、ゴリラ並みの握力の源泉であると考えます。
ダイヤの原石を見つけるにはどうすれば良いか
いかに情報を早く入手できるかだと思います。AMRSをTwitterで知りましたが、既に10ドル近くまで急騰している状態でした。
それでもダブルバガー間近です。
中には2,3ドルでポジション取って持ち続けている強者もいます。
また、早く見つけたとしても、得体の知れない銘柄に何十万、何百万もポジションを取れるためには、相当自信が無いとできないことです。
株式投資は本来企業と株主がWin-Winになることが一番。
それを実現するためには、いかに早く見つけいかに徹底的にその企業のことを調べ上げ、将来性に確信を持てるか。
その方法は、、模索中ですが、以下の様なことだと思います。
・モトリーフールやTwitterで有望銘柄を知り、公式HP等で業績について調べ上げる
・その分野が5年後10年後にどうなっているか想像する
・人に流されず自分で考えて投資判断をする
口で言うのは簡単ですが、これがすごく難しい。
これらができる様になると10銘柄中1銘柄くらいは5バガー、テンバガー銘柄に当たると信じて実践していきます。
まとめ
今回は少し長くなってしまいましたが、EH大暴落、ここ1か月の大幅調整を受けて赤ちゃん並みの握力をどうすればゴリラ並みにできるのか、感じたことを書いてみました。
以下まとめます。
・暴落時の握力の源泉=将来性をいかに早く確信し安くポジションを取れるか
・暴落に耐えられる含み益をいかに抱えられるか
・Twitterやモトリーフールで有望銘柄を知る
・その銘柄の将来性を徹底的に調べ上げる
麒麟の様な兼業投資家にとっては、がちゃがちゃ売買を繰り返してポジションを頻繁に変えることは、あまり良いことでは無いと理解しています(それでもついやっちゃいますが)。
5バガー、テンバガー銘柄を保有できる人はきっとこんな人なんだろう、という考察でした。
参考になれば幸いです。