こんにちは麒麟です。
米国主要500銘柄より構成される指数であるS&P500。
短期間では株価は上下するものの長期的には右肩上がりの傾向であり、今後も持続的成長が見込まれる信頼性の高い指数です。
麒麟の最も拠り所とする指数です。
そんな成長性の見込まれる指数だけに、S&P500に連動する金融商品は多く、ETFならVOO、投資信託ならeMAXISSlim米国株式(S&P500)などがメジャーですね。
今回ご紹介するのは、S&P500指数の3倍レバレッジ商品であるSPXLというETFです。
SPXL=S&P500指数の日々の値動きが3倍のETF
SPXLはDirexion社が運用するS&P500指数の日々の値動きに対して、3倍の値動きとなる様設計された米国株ETFです。
ざっくり言うとS&P500に連動するVOOの3倍のレバレッジが掛かったETFです。
VOOが1日+1%上昇すればSPXLは+3%上昇し、下落時も同様です。
商品名:DirexionデイリーS&P500ブル3倍ETF
ティッカー:SPXL
運用会社:Direxion社
信託報酬:1%
配当利回り:0.1259%
特徴は信託報酬の高さ(VOOは0.03%程度)、配当利回りの低さですが、SPXLはキャピタルゲインを取りにいくことに特化したETFなので気になりません。
また商品名の「ブル」とは上昇相場を指し、「ベア」とは下落相場を指します。
参考ですが、S&P500指数が下落時に上昇するSPXS(ベア3倍ETF)なんてETFもあります。
右肩上がりが期待できるS&P500に対して出番は無いのでは?と思われるかもしれませんが、2020年3月に発生したコロナショックによる大暴落時に、SPXSを活用した人もいるのでは無いでしょうか。
SPXLは長期投資に有効か
SPXLはS&P500指数の日々の値動きが3倍になる様に設計されたETFです。
よって以下の様な特徴があります。
上昇相場
株価の評価損益率はVOOの3倍上昇
レンジ相場
株価は日々の値動きの3倍であるため逓減する可能性有り
下落相場
株価の評価損益率はVOOの3倍下落
SPXLの理想的な使い方は、上昇相場で保有しレンジや下落相場では売却し保有しないことです。
なぜならレンジ相場ではレバレッジ無しだと株価が変わらなくても、場合によって(下げ方によって)はSPXLはマイナスになるからです。下落相場は3倍下落するので言うまでもありませんね。
ですが、実際はいつ上がっていつ下がるかなんて予想できないですし、売買手数料も馬鹿にならないので現実的ではありません。
なのでここ半年SPXLに投資してきて有効な活用方法としては、「下げた時に買う」に尽きます。
S&P500は過去100年に渡り右肩上がりを継続しています。
※引用元:YAHOOファイナンス
S&P500は米国の時価総額上位500社を毎年組み替えています。新陳代謝を繰り返しながら年々成長を続ける指数です。
仮にGAFAMが潰れようとも、S&P500構成銘柄から外れ新たなGAFAMが組み入れられます。
いわば歯が抜けても新しく生え変わる様なものですね。
そんな最強指数のレバレッジが掛かっていようが、長期的には上がる可能性が高いです。
そして高いからこそ上昇機会を逃さない様にしたいですね。
「そろそろ調整が来そう」という何の根拠もない理由で売却し、次の日にリバウンドで+5%上昇。。なんてことも良くあります。
稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせることが何より重要です。
まとめ
SPXLはS&P500という最強指数に3倍のレバレッジが掛かったETFです。
SPXLの様なレバレッジETFはその特徴から長期投資には向かない、とされるのが世間一般的な認識です。
が、レバレッジETFの中でもSOXLなどのセクターレバレッジと比較して、SPXLは指数レバレッジであり特定のセクターの影響を受けにくい点が長期投資も一案になるのではと考えます。
暴落時対策で逆指値を設定する以外は、ひたすら調整時に買い増ししていくスタンスで積み上げてみようと思います。