こんにちは麒麟です。
コロナショックにより景気敏感銘柄と言われる自動車分野ももれなく業績に影響が出ています。他のカーメーカーが自動車需要減で赤字に転落する中、唯一黒字を確保しているトヨタ自動車。
この記事では、日本が誇る世界のトヨタ自動車(7203)について銘柄分析しました。
トヨタ自動車は国内時価総額NO.1
トヨタ自動車株式会社は国内最大手の自動車メーカーです。時価総額は国内首位で年間の売上高が30兆円を超える超大手です。正直バケモノレベルの規模の企業ですね。
トヨタのルーツは豊田自動織機の自動車部であり、分離独立後は「販売のトヨタ」と言われる程、強固な販売網で売り上げを伸ばしてきました。
また、主要仕入先は自動車部品大手のデンソーやアイシン精機などで構成されるトヨタグループと呼ばれる仕入先網を形成し、部品在庫を持たない「トヨタ生産方式」を確立し独自の経営を行っています。

トヨタ自動車の事業内容
トヨタ自動車は自動車部門が大半を占め、トヨタブランドと高級ブランドである「レクサス」の2種類のブランドを展開しています。
トヨタブランド

※引用元:TOYOTA HP HARRIER
アクア、ヤリスなどのコンパクトカーからセンチュリーなどの高級セダンまで、市場のニーズに対して隙の無いラインナップを持っています。
その優れたマーケティングと企画力に加え、国内外に強固な販売網を持ち優れた販売力も併せ持っています。
正直無敵ですね。
レクサスブランド

※引用元:LEXUS HP RX300
価格帯はエントリーグレードのUXで400万円台。フラッグシップモデルはLSで1500万円ほどです。
1990年代に当時高級車ブランドとして名を馳せていたメルセデス・ベンツやBMWに割って入る形で初代LSを投入しました。
その圧倒的な静粛性と品質の高さから、特に北米を中心に全世界の市場で受け入れられました。
受け入れられた根源は「品質」で、日本のモノづくりが世界に衝撃を与えた一つの事例ではないでしょうか。
コネクテッド、自動運転など先進技術も期待大
今後のトレンドであるコネクテッド、自動運転についても世界で先頭を走っており、マイナーチェンジされたレクサスLSには「Lexus Teammate」と呼ばれる自動運転技術を採用したことでも話題となりました。
トヨタ自動車の配当金と業績
トヨタ自動車は配当利回りは3.19%(10/28時点)と上場企業の中では平均的で、配当性向は30%前後と極めて安定的で、配当余力も十分あります。
最も、企業成長のための研究開発費も国内企業の中で毎年上位に顔を出すくらいですので、今後積極的な増配は考えにくいです。
配当金
ここ数年は1株当たり220円をキープしており、今後も大幅な増配はなさそうです。2020年度は日産やマツダが無配に転落しましたが、トヨタは減配はありませんでした。


ちなみにトヨタの豊田章男社長は、トヨタ株を約475万株保有しているとのことで年間配当はなんと約10億円。羨ましすぎる。。
業績と配当性向

さすがのトヨタでも2020年度は前年比で3割程度の営業利益に落ち込む見込みです。ですが、主要マーケットである中国の自動車需要が回復傾向にあり、同じく主要マーケットである北米が上向いて来ると、業績も回復してくる見込みです。
株価
過去5年間の株価の推移です。
コロナショックによる自動車需要の落ち込みで、2020年3月は一時6000円前半まで落ち込みましたが、その後急上昇し7000円前後で推移しています。

※引用元:楽天証券
さすが世界のトヨタ。株価も安心して見ていられます。ネックは株価が高すぎる所。。
まとめ
トヨタ自動車は、コロナショックにより営業利益は前年比で3割まで落ち込みましたが、自動車メーカーの中で唯一の黒字と経営基盤は盤石です。
以下まとめます。
・配当利回り:3.19%(10/28時点)
・配当性向は30%前後で安定的
・電気自動車、コネクテッド、自動運転など今後の自動車トレンドも期待大
・コロナ禍により業績大幅悪化も黒字
・自動車市場回復傾向で株価は急上昇中
・株主優待は無し
トヨタ自動車は、全世界でも資産総額が上位に食い込む日本屈指のカーメーカーです。今後トレンドとなる電気自動車や、コネクテッド、自動運転などの先進技術にも積極的に研究開発費を投入しており、成長株としても注目です。
世界に誇る日本の自動車技術。その先頭を行くトヨタに今後も注目です。株価が少し高いですが、是非保有したい銘柄です。
国内2位のホンダについてはこちらを参照ください。
