投資スタイル

高配当・増配株は持っているだけで何もしない?状況に応じた投資ルールを持つ

 こんにちは麒麟です。

高配当&増配株に投資し続けるスタンスですが、大きな含み損や減配した時にどうすべき?と判断に迷う方も多いと思います。

 配当金狙いならひたすら投資し続けるだけで良いかというと、確かに受け取れる配当金も増えていきますが、投資先やタイミングを誤ると無配転落により株価も急落と最悪の状況を招いてしまう可能性があります。

 ここでは、高配当株のおすすめの保有スタンスについてご紹介します。

自分に合った投資ルールを持つ

 配当金狙いの投資スタンスだと、高配当&増配株をただひたすら保有することになりますが、日々株価は上昇下落を繰り返すことになりますから、日々一喜一憂し上昇すれば売りたくなり、下落すれば焦って売るか、ナンピン買いしたくなるものです。

 株式投資の基本は株価上昇時に利確し、下落時に買い増しすることです。しかし、理性だけで行動してしまうと、適切な投資判断ができなくなり、損失を増加させていくことになりかねません。

 重要なことは感情に左右されない投資行動を取ることです。いかに自分なりの投資ルールを構築し機械的に売買するかに掛かっていると言っても過言ではありません。

常に目標とする利回りになる様リバランスする

 ポートフォリオを定期的にリバランスすることが重要です。ポートフォリオのリバランスが必要となるシーンは主に以下の通りです。

・保有している株式が減配or無配に転落

・○○%以上株価が上昇

・△△%以上株価が下落(増配株or高配当でもキャピタルゲイン狙い株)

 順に見て行きましょう。

保有している株が減配or無配に転落

 高配当株式に投資する以上、より少ない原資で最大限のリターンを得るために、配当利回りは常に意識すべきであり、投資する企業の業績からいかに減配or無配に転落するリスクを抑えるかが重要です。

 基本的に配当金が増配or現状維持の企業に投資することが前提のスタンスなので、減配or無配に転落すれば直ちに売ることが重要です。

キヤノン(7751)が30年ぶりに減配で株価暴落!配当性向と直近5年間の業績からすると当然の決定キヤノンが2020年7月の決算発表にて、業績悪化により中間配当を減配(160円⇒80円)すると発表。四半期ベースでは初の赤字決算となり、30年減配無しの圧倒的なネームバリューのあるキヤノンの減配発表は、世間に衝撃を与えました。...

 これは減配or無配転落により株価が急落し、配当も得られず売ることもできないいわゆる塩漬け株を掴まない様にすることです。

 少ない投資で大きなリターンを得ることが目的である以上、その目的が達成できなくなれば速やかに売り、次の高配当銘柄への投資資金にすることが賢い選択と言えます。

株価急騰時に利確する

 高配当銘柄へ投資するスタンスでのメリットは、キャピタルゲイン(売却益)狙いで株価が上がると予想して購入した銘柄が、思うように上がらない場合でも、保有すれば良い点にあります。

 そのまま持ち続けて配当金を貰い、気長に株価が上がるのを待って売りに出せば良い話です。

 これは流動性(出来高)の高い株式が適しており、私は三菱UFJフィナンシャルグループをキャピタルゲイン狙いの株式としてよく活用しています。

三菱UFJフィナンシャルG(8306)は高配当株ながら、株価次第でキャピタル狙いの売買のし易さが特徴  三菱UFJフィナンシャルグループは、言わずと知れた国内最大の民間金融グループです。銀行、証券、信託、カード、リース等が事業内容となっ...

株価急落時は買いを入れる

 有名な投資家であるウォーレン・バフェットの言葉を引用すると以下の通りシンプルなものです。

下落局面では

・割安株を買う

・現金比率を高める

 株式投資の基本である安く株式を買う。下落局面で如何に底を見極めて買いを入れるということが重要です。

 直近で行くと安部首相辞任表明により、次期首相候補である菅官房長官の名が報道された際に、通信料値下げを訴えていたことから、8月最終週にKDDIなどの通信株が下落しました。

【2020年8月】KDDIなど通信株が暴落し、三菱商事など商社株が急騰。  こんにちは麒麟です。  蒸し暑い日が続きますが、8月も特定の銘柄で株価の大きな変動がありました。高配当銘柄にひたすら投資&長期...

 株価の下落は割安株を買うことができる絶好のチャンスです。割安株の購入機会を伺い、こつこつと買い増ししていくことが配当金生活の上で欠かせないことです。

まとめ

 以上まとめると以下の通りです。

・減配or無配に転落すれば直ちに売る

・株価急騰時に必要に応じて利確する

・株価急落時は買いを入れる

 高配当&増配銘柄にひたすら投資するスタンスでは、リスク管理で無配銘柄は直ちに売り、逐一利確し、割安株を買うことで、最大限のパフォーマンスを発揮することができます。

 こんな投資スタンスもあるよ、程度に捉えて貰えれば幸いです。

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