こんにちは麒麟です。
コロナショックにより需要が冷え込んでいる中、オリックスなどリース業界は割と好調ですね。
この記事では、リコーリース(8566)について銘柄分析しました。
リコーリースの特徴
リコーリース株式会社は大手総合リース会社です。その名の通りリコー系列で、事業内容としては、親会社に当たるリコーのコピー機などのOA機器のリース、ビジネスローン、集金代行サービスなどの金融事業を手掛けています。
リコーリースのビジョン
リコーリースの現在の柱はリース事業と金融事業の2本立てですが、2020~2022年中期経営計画において「リースの先へ」をスローガンとして掲げています。
リース&金融の2本柱に加え、環境・社会・顧客の発展に役立つサービス・商品を提供できる企業に成長する、としています。
これは今後のトレンドとなるESGを強く意識したビジョンを掲げていると言えますね。
リコーリースHPのIR情報に書かれている成長戦略の中で、これらの具体的な今後の成長に繋がる施策として、キーワードとなるのは以下でしょうか。
・住宅賃貸事業
・再生可能エネルギー&発電事業への投資
・ヘルスケア&ウェルネス分野の拡充
・ESGにフォーカスした事業投資
そして上記ビジョンを達成すべく業務効率推進と品質改善、社員の幸福度向上、人材育成の強化を図っていくとしています。
気になる方はリコーリースHPのIR情報を確認してみてくださいね。
リコーリースの配当金と業績
リコーリースの配当利回りは3.16%(12/4時点)と上場企業の中では平均的ですが、配当性向が30%以下と配当余力を十分に残しています。
まずは配当金です。
配当金

リコーリースは21年連続増配中で、21年度も年間5円増配予定です。また、中計目標では23年までに配当性向を30%まで引き上げる方針を掲げており、今後の増配も十分に見込めます。
業績と配当性向

コロナ禍による需要減の影響は受けているものの、業績に大きな落ち込みはありません。
21年連続で増配していることも好材料であると言えます。
ですがアフターコロナでどこまで業績を挽回できるかが注目です。
連続増配企業と聞くと、株主への還元意識が高いことに間違いありません。ですが、「連続増配年数が多い=今後も安定して配当を受け取れる」と考えることは安易だと思います。

現にキヤノンの様に30年連続増配してきた銘柄も今年減配しているため、配当性向が高すぎず、直近5年間の業績が良い銘柄を見極めて投資することが重要だと考えます。
株価
過去5年間の株価の推移です。

※引用元:楽天証券
何と言ってもコロナ禍による株価急落っぷりが目立ちます。4400円→2400円台と約半分まで落ち込んでいますからね。
ですがリース業界自体はそんなに業績は悪く無いため、3000円以下である今のうちに仕込んでおきたい銘柄ですね。
株主優待はクオカード
リコーリースは100株以上保有(権利確定:3月)で、クオカードが株主優待としてもらえます。金額は以下の通り保有年数により異なります。
優待ランク | 保有継続期間 | クオカード金額 |
Aランク | 3年以上 | 5000円 |
Bランク | 1年以上3年未満 | 4000円 |
Cランク | 1年未満 | 3000円 |
100株以上で優待が受けれますので、複数単元株保有する場合は、100株だけNISAもしくは特定(貸株無し)で保有し、それ以外は特定で貸株しておきましょう。
まとめ
リコーリースは、元々は業績は右肩上がりでコロナ禍をきっかけに業績が悪化しています。
以下まとめます。
・配当利回り:3.16%(12/4時点)
・2023年3月期までに配当性向30%まで上げる方針
・リース&金融事業の拡大とESG事業投資が今後のポイント
・株主優待はクオカード(最低3000円相当)
リコーリースは今後増配が見込める楽しみな銘柄ですね。リース銘柄はオリックスや三菱UFJリースなど、高利回りな銘柄が多く、今後も保有したい銘柄です。
リース銘柄は高配当&連続増配年数が多い銘柄が多いですね。以下参考にされてください。
オリックス(配当、優待、株主カードどれを取っても魅力的)

みずほリース(こちらもクオカード優待有り)

三菱UFJリース(配当利回り高め)

クオカード狙いで最低100株だけでも長期保有したい銘柄ですね。