こんにちは麒麟です。
コロナショックにより需要が冷え込んでいる中、オリックスなどリース業界は割と好調ですね。
この記事では、みずほリース(8425)について銘柄分析しました。
みずほリースとは?
みずほリース株式会社は大手総合リース会社です。その名の通りみずほ系列で、事業内容としては、産業工作機械や情報通信機器、輸送用機器のリースや、船舶ファイナンスなどを手掛けています。
元々は興銀リースという社名でしたが、みずほ銀行、大手総合商社である丸紅との提携をきっかけに、2019年10月に現在のみずほリースに社名変更しています。
みずほリースHPのIR情報に書かれている成長戦略の中で、注力分野としては以下の通りです。
・不動産 ⇒ 不動産リース、海外ファンド出資
・医療&ヘルスケア ⇒ 従量課金サービス等
・環境エネルギー ⇒ エネルギーインフラ投資等
・テクノロジー ⇒ Maasビジネス等
・航空機 ⇒ 機体担保ローン
・グローバル⇒ 丸紅との海外リース&ファイナンス事業の展開
特にみずほ銀行&丸紅との提携により、国内&グローバルビジネスにおけるビジネスフィールドを拡大していくことを掲げています。
気になる方はみずほリースHPのIR情報を確認してみてくださいね。
みずほリースの配当金と業績
みずほリースの配当利回りは2.81%(12/12時点)と上場企業の中では平均的ですが、配当性向が30%以下と配当余力を十分に残しています。
まずは配当金です。
配当金

みずほリースは16年連続増配見込みで、21年度も年間2円増配予定です。また、中計目標では配当性向を25%まで引き上げる方針を掲げており、今後の増配も十分に見込めます。
業績と配当性向

中長期経営方針では配当性向25%以上を目指す、とあります。
16年連続で増配見込みであることも好材料であると言えます。
連続増配企業と聞くと、株主への還元意識が高いことに間違いありません。ですが、「連続増配年数が多い=今後も安定して配当を受け取れる」と考えることは安易だと思います。

現にキヤノンの様に30年連続増配してきた銘柄も今年減配しているため、配当性向が高すぎず、直近5年間の業績が良い銘柄を見極めて投資することが重要だと考えます。
株価
過去5年間の株価の推移です。

※引用元:楽天証券
何と言ってもコロナ禍による株価急落っぷりが目立ちます。3500円→1600円台と約半分まで落ち込んでいますからね。
ですがそこから12月現在では3000円まで戻してきています。コロナ暴落時に購入していればもう少しでダブルバガーですね。
株主優待はクオカード
みずほリースは100株以上保有(権利確定:3月)で、クオカードが株主優待としてもらえます。金額は以下の通り保有年数により異なります。
クオカードは毎年6月の株主優待後に発送されます。
保有継続期間 | クオカード金額 |
2期以上 | 4000円 |
2期未満 | 3000円 |
「2期以上」の判定方法は、毎年3月31日(基準日)時点で、株主名簿に前期末と同一株主番号で連続して記録されていることです。
例えば、2020年3月末の権利確定日までに買い、そのまま2021年3月末の権利確定日まで保有していれば、4000円のクオカードが貰えます。
100株持っていれば配当金8400円に加え4000円のクオカードですから、実質利回りは(8400+4000)/2987*100=4.15%となり、高配当銘柄の仲間入りです。
100株以上で優待が受けれますので、複数単元株保有する場合は、100株だけNISAもしくは特定(貸株無し)で保有し、それ以外は特定で貸株しておきましょう。
まとめ
みずほリースは、元々は業績は右肩上がりでしたが、リコーリース同様コロナ禍をきっかけに業績が悪化しています。
以下まとめます。
・配当利回り:2.81%(12/12時点)
・配当性向25%以上を維持する方針
・リース&金融事業の拡大とESG事業投資が今後のポイント
・株主優待はクオカード(最低3000円相当)
それにしてもリース業界は連続増配銘柄が多く、みずほリースも今後増配が見込める楽しみな銘柄ですね。リース銘柄はオリックスや三菱UFJリースなど、高利回りな銘柄が多く、今後も保有したい銘柄です。
オリックス(配当、優待、株主カードどれを取っても魅力的)

リコーリース(こちらもクオカード優待有り)

三菱UFJリース(配当利回り高め)

みずほリースはクオカード狙いで最低100株だけでも長期保有したい銘柄ですね。