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三菱UFJリース(8593)の株価・銘柄分析。21年連続増配中の高利回り三菱系大手リース

 こんにちは麒麟です。

コロナショックにより需要が冷え込んでいる中、リース業界は割と好調ですね。

 この記事では、三菱系大手リースの三菱UFJリース(8593)について銘柄分析しました。

三菱UFJリースの特徴

 三菱UFJリース株式会社は業界3位の大手総合リース会社です。三菱グループとの連携が強く、三菱商事、三菱UFJフィナンシャルグループと連携し土地や建物のリースに強みを持っています。

三菱商事(8058)は株主還元意識の高い優良高配当株!コロナ禍で保有スタンスは?三菱商事は7大総合商社の中で、時価総額は伊藤忠商事に次いで第2位の大手商社です。資源、機械、食品、化学に強みがあります。直近5年間の業績は2016年を除いて好調ですが、本日の決算発表でEPS(1株当たりの利益)が135.47円、配当性向が98.9%とかなり高目で、コロナ禍の影響をもろに受けた状況となっています。...
三菱UFJフィナンシャルG(8306)は高配当株ながら、株価次第でキャピタル狙いの売買のし易さが特徴  三菱UFJフィナンシャルグループは、言わずと知れた国内最大の民間金融グループです。銀行、証券、信託、カード、リース等が事業内容となっ...

 三菱商事と三菱UFJフィナンシャルグループは共に高利回り銘柄としても知られており、私も投資しています。

三菱UFJリースの事業内容

 三菱UFJリースは、国内・海外カスタマービジネスを基盤に、不動産、インフラ、ヘルスケア等、幅広い事業サポートを手がけています。

 主に以下事業を展開しています。

・国内カスタマービジネス

・海外カスタマービジネス

・設備サービス

・不動産

・ヘルスケア

・環境エネルギー

・インフラ・企業投資

・航空・ロジスティクス

 三菱UFJリースの特徴としては、事業ポートフォリオが豊富で一つの事業への依存度が低く、業績が比較的安定していることです。

三菱UFJリースの配当金と業績

 三菱UFJリースの配当利回りは5.23%(12/2時点)と上場企業の中では高い部類に入りますが、コロナ禍の影響で配当性向は50%近くもある点は注意です。

 まずは配当金です。

配当金

 三菱UFJリースは1999年から21年連続増配中で、21年度も年間0.5円増配予定です。国内で20年以上増配している企業は中々無く、株主還元意識の高さが見て取れます。

また、2013年には1株→10株の株式分割を実施しています。

業績と配当性向

 コロナ禍以前の20年3月期までは業績は右肩上がりで、配当性向を増加させつつ増配してきています。それでも配当性向は30%前後と配当余力を十分に残しています。

 21年3月期はコロナ禍で前年比で2/3程度に落ち込んでおり、増配していることもあり配当性向が45.5%まで上昇しています。

 他企業にも言えることですが、アフターコロナでどこまで業績を挽回できるかが注目です。

 連続増配企業と聞くと、株主への還元意識が高いことに間違いありません。ですが、「連続増配年数が多い=今後も安定して配当を受け取れる」と考えることは安易だと思います。

キヤノン(7751)が30年ぶりに減配で株価暴落!配当性向と直近5年間の業績からすると当然の決定キヤノンが2020年7月の決算発表にて、業績悪化により中間配当を減配(160円⇒80円)すると発表。四半期ベースでは初の赤字決算となり、30年減配無しの圧倒的なネームバリューのあるキヤノンの減配発表は、世間に衝撃を与えました。...

 現にキヤノンの様に30年連続増配してきた銘柄も今年減配しているため、配当性向が高すぎず、直近5年間の業績が良い銘柄を見極めて投資することが重要だと考えます。

株価

 過去5年間の株価の推移です。

※引用元:楽天証券

 過去5年間は400~700の間で活発に値動きしていますね。コロナ禍以降700円から400円台まで暴落しています。

 リース業界自体はそんなに業績は悪く無いため、今後コロナ禍以前の水準に戻ると予想し、500円前後の今のうちに仕込んでおきたいところです。

まとめ

 三菱UFJリースは、元々は業績は右肩上がりでコロナ禍をきっかけに業績が悪化しています。

 以下まとめます。

・配当利回り:5.23%(12/2時点)

・2021年3月期配当性向は45.5%と高目

・株主優待は無し

 リース業では、高利回り&株主優待の充実したオリックス(8591)がおすすめです。

オリックス(8591)は連続増配は10期でストップも優良高配当&増配銘柄。株主優待も魅力20年度は配当金を維持(76円/1株当たり)していますから、配当性向は当然の様に上がります。それでも配当性向も36.4%のため、配当余力も十分に残しています。コロナショック後に業績が再び上昇すれば増配も見込めます。...

 また、同じくリース業で、配当利回りは平均的ですが株主優待で最低3000円のクオカードが貰えるリコーリース(8566)、みずほリース(8425)もおすすめです。

リコーリース(8566)の株価・銘柄分析。21年連続増配中で株主優待のクオカードも魅力の銘柄リコーリース(8566)は配当利回りが3.16%(12/4時点)と平均的ですが、株主優待で100株保有で最低3000円のクオカードが貰えます。...
みずほリース(8425)の株価・銘柄分析。16年連続増配見込みで株主優待のクオカードも魅力の銘柄みずほリースは16年連続増配見込みで、21年度も年間2円増配予定です。また、中計目標では配当性向を25%まで引き上げる方針を掲げており、今後の増配も十分に見込めます。...

 その他アフターコロナで今後仕込みたい高配当銘柄は以下参照ください。

【2020年】アフターコロナで投資しておきたいおすすめの日本株高配当銘柄10選日本株、米国株を中心に高配当銘柄にひたすら投資し続けています。ここでは、おすすめの高配当銘柄を独断と偏見で選んでみましたので参考にされてください。...
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