三菱UFJフィナンシャルグループは、言わずと知れた国内最大の民間金融グループです。銀行、証券、信託、カード、リース等が事業内容となっており、北米やアジアへの海外進出も順調に進んでいます。
高配当銘柄としても知られており、配当利回りは5.74(2020年8月14日時点)と、国内平均2%に対してかなり高い水準です。
私もポートフォリオに組み込んでいます。
三菱UFJフィナンシャルグループの利回りや配当性向

引用元:野村證券アプリ
三菱UFJフィナンシャルグループもコロナ禍の影響を受けており、2020年3月のEPS(1株当たりの利益)は41円に下がっていますが、配当性向は61%と無理して配当を出している財務状況ではないことが分かると思います。
三菱UFJフィナンシャルグループは、株主還元の基本方針を公言しています。
コロナ禍以前の発表のため前提が崩れていますが、配当性向60%の状況から2020年は増配せず25円で据え置きの様です。
自己株式の取得に積極的
年間1500億円自己株式買いを実施しています。自己株式買いとは、株主還元意識を見極める要素の一つで、総配当額を総株式数に応じて1株当たりの配当金が決まる訳ですが、自己株式買いは総株式数を減らすアクションのため、総配当額が一定でも相対的に1株当たりの配当金は増えます。
株主還元は何も増配だけではなく、自己株式買いも結果として株主への還元意思の表れになるためこれは好材料と言えますね。
キャピタルゲイン狙いの運用もし易いバランスの取れた銘柄
三菱UFJフィナンシャルグループは、株価が大体600円以下(2019年以降)のため、予算がさほど多くなくてもまとまった株数購入することが可能です。
その手軽さから以下の戦略が取れます。ただし、特定口座に入れることが前提で、NISA口座に入れて手堅く配当金を貰いたい方は向かない方法です。NISAの非課税枠があっと言う間になくなりますので 笑
①株価が安い時(例ゴールデンクロス前)に大量に仕込む
②目論見通り株価が上昇すれば、一部または全部売却
③予想に反して下がっても、利回り6%前後の高配当銘柄のためそのまま継続してホールド
④③の場合余裕があればナンピン買い
⑤目論見通り株価が上昇すれば、一部または全部売却

引用元:楽天証券
上記は三菱UFJフィナンシャルグループの3か月間の株価チャートです。仕込み(買い)のタイミングとしては、5月中旬と7月頭です。
5日移動平均線が25日を上に突き抜けるタイミング(ゴールデンクロス)前後で買いを入れます。
5月下旬から6月中旬にかけて株価が上がり続けているためこのどこかで売りを入れます。
ただし、タイミングを逃すと下落に転じるため、「○○%上がったら売る」「○○円利益確定できたら売る」というルールを決めることが重要です。ちなみに私は1年間得られる配当金額を上回れば利益確定入れます(特に根拠はありません。完全にマイルールです)。
例えば1000株買いであれば1000×25円(1株当たりの年間配当額)=25000円ですので+25000円であれば売り、それ以外はホールドです。
株式投資は売りのタイミングが最も難しいと言われるため、定量的に売りのルールを決めておき、自分の迷いなどの気持ちの影響を極力低くすることが、精神衛生的にも健全です。
また、7月中旬は一見ゴールデンクロスしそうですが、予想に反して7月下旬は株価が下落しています。
この場合は、元々のスタンス通り、配当狙いでホールドする(利回りがこの時点で6%超えている)かナンピン買いを入れます。
8月から日経平均も爆上がりしていることもあり、8月中旬にかけて売りを入れ利益確定します。
この様に株価が比較的安価&高利回り銘柄であるがゆえに取れる戦法です。リスクは減配ですが、業績と株主還元意識の高さから減配のリスクは低いと考えます。
まとめ
三菱UFJフィナンシャルグループの特徴をまとめると以下の通りです。
・配当利回りは5.74と高水準(8/14時点)
・配当性向は61%(2020年3月)
・自己株式買いが積極的で株主還元意識が高い
・株価低いためキャピタルゲイン狙い銘柄としても適任
三菱UFJフィナンシャルグループは手堅く配当狙いでNISAに突っ込むも良し、売却益狙いで特定でまとめ買い&ナンピンするも良しの、バランスの取れたオールマイティな優良銘柄です。
高配当狙いのスタンスだと、買ったら基本的にはNISAに眠らせるか、特定で貸株orコツコツ売買です。

三菱UFJフィナンシャルグループはNISAで眠らせるには勿体無い銘柄だと思います。特定口座で保有し、保有中は貸株とキャピタル狙い売買で、権利確定日に確実に保有して配当金も得る、というスタンスが最も株の稼働率を高める方法と考えます。
高配当狙いのスタンスについては、こちらも参照ください。
