こんにちは麒麟です。
コロナショックにより自動車業界も業績に影響が出ていますが、中国市場を皮切りに需要が回復傾向にある自動車業界。
この記事では、二輪&四輪を手掛ける本田技研(7267)について銘柄分析しました。
本田技研の特徴
本田技研工業株式会社は国内大手の自動車メーカーです。二輪事業では製造&販売共に世界1位、四輪事業でも世界7位で国内ではトヨタに次いで2位の販売台数を誇ります。

2019年の売上高は14.9兆円と日本が世界に誇る超大手メーカーです。
本田技研(ホンダ)の事業内容
ホンダは二輪&四輪事業、耕うん機や発電機などのライフクリエーション事業の他、航空機エンジンの開発、二足歩行ロボット「ASIMO」を代表するロボティクス機器の研究開発などの新規事業を主力としています。
二輪事業

※引用元:HONDA HP CB1300
ホンダといえばバイクとイメージする方も多いと思います。ホンダは二輪事業をグローバルに展開しており、二輪車の製造&販売台数は世界1のシェアを誇ります。
私が推すホンダのバイクはCBシリーズとスーパーカブ。CBシリーズは抜群の走行安定性とハンドリングの良さから、教習バイクとして愛用されています。私が大型二輪免許を取った時の教習車もCB750であったため、とても思い入れがありますね。

※引用元:HONDA HP SUPER CUB
また、ホンダを語る上で外せないバイクがスーパーカブ。デビューは1958年と半世紀前ですがいまだに愛用者がいる超ロングセラー車種です。
古くから出前の配達や通勤など私たちの「足」として大活躍してきたバイクです。
スーパーカブの頑丈さを物語るエピソードとして、3階建てのビルの上かた落としても壊れなかったという逸話があります。
四輪事業

※引用元:HONDA HP FREED
ホンダの四輪自動車は国内ではトヨタに次ぐ第2位の売上高を誇ります。軽自動車のN-BOXやミニバンのフリードが特に売れています。
また、燃料電池車の開発にも力を入れており、量産されている燃料電池車としては、2020年現在国内ではトヨタのミライとホンダのクラリティの2車種のみです(ただしクラリティはリース専用)。
一方で電気自動車への参入はやや遅れており、これからの1つのテーマと言えるのではないでしょうか。
ホンダの配当金と業績
ホンダは配当利回りは2.28%(11/27時点)と上場企業の中では平均的で、配当性向は30%前後です。
まずは配当金です。
配当金

コロナショック前までは増配傾向にありましたが、2020年第1四半期では11円(年間44円)に減配。しかし、予想以上に自動車需要が回復してきており、第2四半期で増配(11円→18円)し、株価が急騰していますね。
また、ホンダは国内銘柄では珍しい年4回配当を実施しています。日本株で年4回配当を行う銘柄は、他にはあおぞら銀行なんかも該当しますね。

業績と配当性向

コロナ禍以前も業績はやや悪化しており、コロナ禍で自動車需要低下と共に大きく悪化しています。2020年度は第1、2で共に赤字に転落も、通年では黒字の予想となっています。
株主還元の方針としては、配当性向30%を目途に配当を実施すると宣言しています。(以下引用文参照)
当社は、グローバルな視野に立って世界各国で事業を展開し、企業価値の向上に努めています。成果の配分にあたりましては、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題のひとつとして位置づけており、長期的な視点に立ち将来成長にむけた内部留保資金や連結業績などを考慮しながら決定していきます。配当は、配当金額の親会社の所有者に帰属する当期利益に対する比率(配当性向)30%を目処に実施していきます。また、資本効率の向上および機動的な資本政策の実施などを目的として、自己株式の取得を適宜実施していきます。
引用元:HONDA HP
株価
過去5年間の株価の推移です。

※引用元:楽天証券
2018年1月をピークに業績悪化と共に株価は下落傾向にあります。そして2020年はコロナ禍による需要低減と共に業績も大きく悪化し、株価も下落しています。
しかし、今年11月に増配が発表されると株価が急騰し、3000円台まで回復しています。
2800円台くらいまで下がってから買いたい所ですね。
ホンダの株主優待
ホンダは株主優待があります。権利確定月は3.6.12月でそれぞれ内容も異なります。
家族で楽しめる優待が多いことがホンダの株主優待の魅力です。
鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎ招待券(3月)
権利確定:3月時点で100株以上保有
株主視察会(6月)
権利確定:6月時点で100株以上保有
レースイベントや工場ツアーなどに参加可能ですが、2020年度はコロナウイルス感染拡大の影響で中止になっています。
また、希望者はHONDAカレンダーが貰えます。
Enjoy Hondaへの招待(12月)
権利確定:3月時点で100株以上保有
案内送付は翌2~3月で、募集人数を上回った場合は抽選となります。これもコロナの影響で中止になるかもしれませんね。
まとめ
ホンダは、コロナショックによる自動車需要低減と共に赤字に転落しましたが、需要回復と共に業績も回復してきており、コロナ前の水準にもどりつつあります。
以下まとめます。
・年4回配当
・配当利回り:2.28%(11/27時点)
・配当性向は30%前後を維持する方針
・電気自動車、コネクテッド、自動運転など自動車トレンドに今後乗っていけるかがポイント
・コロナ禍により業績大幅悪化も通年では黒字見込み
・自動車市場回復傾向で株価は急上昇中
・株主優待は家族で楽しめるイベント招待券
コロナ禍から業績が回復しつつありますが、あくまでコロナ前の水準に戻るのみ。今後トレンドとなる電気自動車や、コネクテッド、自動運転などの先進技術をいかに伸ばせるかがカギですね。
世界に誇る日本の自動車技術。ホンダには今後も世界の自動車業界を牽引していくことを期待します。
アフターコロナで今後仕込みたい高配当銘柄は以下参照ください。
