日本株

ひろぎんホールディングス(7337)の株価・銘柄分析。そこそこ高配当で株主優待充実の地銀

 こんにちは麒麟です。

今回は広島の地銀であるひろぎんホールディングス(7337)についてご紹介します。

 ひろぎんホールディングスは、2020年10月に上場した比較的新しい銘柄です。配当利回りもそこそこで株主優待が2500円のカタログギフト等で、個人投資家に注目されていますね。

ひろぎんHDGは高配当の地銀

 株式会社広島銀行は、広島県広島市に本店を置く地方銀行です。広島県に多くの店舗を構えており、岡山県、山口県、愛媛県にも多く出店している他、東京、名古屋、大阪などの大都市圏にも出店しています。

 その名の通り広島に根付いた地方銀行ですね。

 次にひろぎんHDGの経営方針ですが、広島銀行のHPで公開されている個人投資家向け説明資料が、地銀の取り巻く環境や今後の方向性について、非常に分かりやすくまとめられており好感が持てます。

 とても勉強になりますので、一度目を通されてみてはいかがでしょうか。

経営環境(懸念)ひろぎんの方向性
地域経済の縮小地方創生地元観光産業の強化
競争の激化コンサル営業の強化事業性評価を通じた経営解決策の提供
マイナス金利の長期化収益構造の変革ひろぎん証券との連携
相続関連業務の強化
銀行離れユーザーニーズへの対応スマホサービス提供
短期利益追求のリスク持続的成長の取り組みSDGs/ESG

 特に最初の地域創生は、ホテルのHILTONを誘致をするなど、都市開発に入り込んだ取り組みをしています。

 のちにご紹介する株主優待にもこの方針が表れており、掲げた経営方針を有言実行しています。

 この点個人的には株主還元の意識を感じられて、好感が持てます。

ひろぎんHDGの配当金と業績

 ひろぎんHDGの配当利回りは4.1%(12/25時点)と上場企業の中では高水準です。また、配当性向も40%と配当余力を残しています。

 まずは配当金です。

配当金

 ひろぎんHDGの配当金の内訳は(1)安定配当と(2)業績連動配当で構成されています。

 (1)は18円、(2)は親会社株主に帰属する投機純利益に連動する仕組みです。

※引用元:ひろぎんHP 配当情報・株主優待制度

 この様に安定配当の18円をベースとして業績に応じて業績連動配当が決まる仕組みです。

 今期は24円です。

 仮に業績が悪く純利益が180億円以下であった場合は、12/25時点の株価(585円)で配当利回りは3.1%です。

 最悪3.1%はあるということですね。

業績と配当性向

 ひろぎんHDGは2020年10月上場のため、業績は20年からです。他の地銀同様貸付金利が主な収入源のため、この低金利時代においては大きな増収増益は難しそうです。

 配当性向は30%前半で推移すると予測されます。ちなみに銀行株の中で最も高配当のあおぞら銀行は配当性向50%を維持する方針です。

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 マーケットは広島を中心とした中国地方に限定されるため、大幅な増収増益は見込めませんが、中国地方のメインバンクとしてあり続けて貰えれば良い、くらいに構えておきましょう。

株価

 過去5年間の株価の推移です。

※引用元:楽天証券

 コロナに関係無く右肩下がりですね。2020年10月に上場して初値690円を付けましたが、それ以降は下がり600円前後で推移しています。

 私も600円を少し下回ったタイミングで買いました。

 まあ気長に持ちましょう。

株主優待はカタログギフト追加で実質利回り8%程度

 ひろぎんHDGを保有する一番の理由ではないでしょうか。

 ひろぎんHDGは2020年10月の上場のタイミングで、株主優待が一新されました。

 元々は前身の広島銀行の優待のみでしたが、定期預金の金利に優遇が受けられる内容のみであったため、広島銀行利用者以外はあまりメリットがありませんでした。

 ひろぎんHDGは100株で2500円分のカタログギフトが新たに優待に加わり、内容が充実しています。

 なお、権利確定は毎年3月末です。

 ひろぎんHDGの株主優待は以下の①②③となります。

①選択コース

※引用元:ひろぎんHP 配当情報・株主優待制度

 100株で2500円のカタログギフトですから、配当金2500円(100株)と合わせると実質利回りは8%前後となります。

 元々広島銀行にあった定期預金の金利優遇にカタログギフトが追加されています。

 新生ひろぎんHDGとなったタイミングで、株主獲得のため内容を充実させていますね。

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②招待券贈呈

 公益財団法人ひろしま美術館の招待券が2枚もらえます。広島在住の方で利用される方は嬉しい優待ですね。

③広島3大プロ観戦・鑑賞チケットの抽選権付与

 「広島東洋カープ」「サンフレッチェ広島」「広島交響楽団」のいずれかの観戦・鑑賞ペアチケットが当たる抽選券が貰えます。

 カープ女子必見です。

 優待はあくまで抽選券止まりで、さすがに株主全員にチケットを配る男気はありませんが、ひろぎんHDGの掲げる「地元観光産業の強化」に十分合致した内容です。

 広島を中心とした中国圏の活性化を図る経営方針に沿った、宣言通りの内容になっている点は評価できるポイントではないでしょうか。

 こういう株主に応えようと頑張っている企業には投資したくなりますね。

 ただし、今後株主が増えてくると優待が改悪される懸念があります。ひろぎんHDGはオリックスやJTの様に配当、優待共に充実している企業ほどの体力はありませんから、株主が増えてくると優待の内容が目減りしてくる可能性があります。

 まあその時まで気長に保有するつもりです。

まとめ

 ひろぎんHDGは、平均以上の配当利回りとカタログギフトが貰える株主優待で実質利回りは8%程度と高いです。

 以下ポイントをまとめます。

・配当利回り:4.1%(12/25時点)

・配当金は業績連動で18(ベース)~36円で変動

・株主優待はカタログギフトやカープ観戦チケット抽選券

・今後株主増加で優待改悪の懸念有り

 菅政権の政策の一つに地銀再編があり、今後その影響が懸念されますが、気にせず100株だけ長期保有する方針です。

 高配当&株主優待が充実した銘柄は以下がおすすめです。

オリックス

オリックス(8591)は連続増配は10期でストップも優良高配当&増配銘柄。株主優待も魅力20年度は配当金を維持(76円/1株当たり)していますから、配当性向は当然の様に上がります。それでも配当性向も36.4%のため、配当余力も十分に残しています。コロナショック後に業績が再び上昇すれば増配も見込めます。...

KDDI

KDDI(9433)は高配当&増配が見込まれる優良ディフェンシブ銘柄!5Gや他事業開拓で収益性高いKDDIは利回りが3.65%と高配当で配当性向も40%前半と配当余力をまだまだ残しています。また通信業は参入障壁の高い分野で、通信料金という固定収入があることが大きな強みがあり、コロナショックでもびくともしない収益体制が魅力的です。...
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