日本株

長谷工コーポレーション(1808)の株価・銘柄分析。1株当たり配当金下限70円を掲げる高配当ゼネコン

 こんにちは麒麟です。

今回はCMでもお馴染みの大手ゼネコンの長谷工コーポレーション(1808)の銘柄分析です。

 この銘柄、高配当で株主優待も悪くありません。

長谷工コーポレーションは高配当の大手ゼネコン

 株式会社長谷工コーポレーション(1808)は東京都港区に本社を構える大手ゼネコンです。関東でのマンション開発に強みを持ち、マンション構築では業界トップです。

 創業は戦前の1937年までさかのぼり、兵庫県尼崎市に誕生した長谷川工務店がルーツです。かなり老舗ですね。

 長谷工コーポレーションHPのIR情報に書かれている2025年までの5か年計画中で、注力分野(抜粋)としては以下の通りです。

・コア事業の競争力強化

→元々強みのあるマンション建設の更なる強化

・不動産関連の投資拡大

→賃貸不動産保有、私設REIT創設

・将来成長に向けた取り組み

→海外事業、先行技術、人材育成への投資

※引用元:長谷工コーポレーションHP IR情報

 この様に長谷工コーポレーションは、向こう2025年までの戦略としてコア事業強化、不動産&海外事業への投資、の2つを基軸としています。

 特に投資については5年間で2400億円を投資するとしていますね。

 その内訳の中でも不動産投資に700億円を割当てる計画で、私設REITの創設も計画しているとのことで、不動産投資の成功が長谷工コーポレーションの業績回復の一つのキーワードと言えます。

 参考でゼネコンではありませんが、自前でREITを持っており業績が良好なサムティを思わせる動きだと個人的には思います。

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あくまで個人的主観のためあしからず。

長谷工コーポレーションの配当金と業績

 長谷工コーポレーションの配当利回りは5.9%(12/18時点)と上場企業の中ではかなりの高水準です。また、配当性向も40%と配当余力を残しています。

 まずは配当金です。

配当金

 長谷工コーポレーションは14年に復配以降18年まで2倍近い増配率で80円まで増配しました。20年に1株70円に減配しましたが、公式HPのIR情報では、21年以降の中期経営方針では、配当下限70円、配当性向40%以上を基本方針として掲げています。

 配当金に下限を設ける企業は珍しいですよね。

 ただ、この先不況に陥った時の下落局面でも、この宣言を守れるか見極めが必要ですね。

 また、長谷工コーポレーションは全国展開であるものの、関東に事業が集中しています。仮に東日本大震災クラスの地震が関東を襲った場合に、心配で下落するのか?逆に需要増で急騰するのか?どっちに転ぶでしょうか。。

業績と配当性向

 業績は18年をピークにやや下落傾向にあります。

 長谷工コーポレーションは、先述の通り21年以降の中長期経営方針では、1株当たりの配当下限70円、配当性向40%以上を掲げています。

 21年はコロナ禍の影響による需要低減で配当性向は40.9%で配当金が70円です。

 この先業績が更に悪化すれば配当性向が引き続き増加することになるため、22年度以降の業績回復がポイントとなりそうです。

株価

 過去5年間の株価の推移です。

※引用元:楽天証券

 コロナショックにより500円以上下落していることと、2019年4月には建設現場所長による不祥事の発覚、さらにはそれが4月まで隠蔽されていたことで、大幅に株価が下落しています。

 この様な不祥事関連は、予期することが不可能ですが、裏を返せばバーゲンセールにもなり得るため、高配当銘柄にひたすら投資するスタンスを取る上で、注目する銘柄の株価は常にチェックしておきたいものです。

株主優待は自社サービスと米の割引券

 長谷工コーポレーションは100株以上保有で、自社サービス割引券(3月確定)、滋賀県上田上産コシヒカリ20%割引販売(9月確定)が株主優待としてもらえます。

優待内容獲得株数備考
【3月】
自社グループサービス割引券
100株以上以下の内どれか選択
・室内リフォーム代金3%割引
※100万円以上の案件
・不動産売買仲介手数料5%割引
・高齢者住宅・老人ホーム
入居一時金1%割引
【9月】
滋賀県上田上産コシヒカリ
(5kg or 10kg)20%割引
100株以上米ぬかに変更可

 自社グループサービスはいずれも長谷工コーポレーションの子会社での利用で、いずれも税抜き価格です。

 恩恵を受ける方は限られると思いますが、利用する方にとっては悪く無い内容だと思います。

 また9月確定分については、お米の割引券のためこちらは嬉しい優待ですね。

 いずれも100株保有で受けられます。

まとめ

 長谷工コーポレーションは、元々は業績は右肩上がりでしたが、コロナ禍をきっかけに業績が悪化しています。

 以下まとめます。

・配当利回り:5.9%(12/18時点)

・配当金下限70円を宣言

・配当性向40%以上を維持する方針

不動産投資の成功が長谷工コーポレーションの業績回復の一つのキーワード

・株主優待は自社サービスとお米の割引券

 長谷工コーポレーションはここ2年間はやや業績が落ちているものの、高配当でありながら配当性向も40%前後と、配当余力も残しています。

 建築業の中でも配当利回りはピカイチです。

 株価も1株1000円前後であるため比較的手の届き易い点も投資候補として挙げられる理由です。

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