こんにちは麒麟です。
コロナ禍による巣籠り需要増で家庭用ソースの営業益が好調のブルドックソース。
特にウスターソースと中濃ソースが爆発的に売れている様です。その好業績を受けて2021年1月14日付けで東証1部銘柄へ指定されることが決定し、株価が暴騰しています。
そんなブルドックソースの配当利回りや株主優待についてご紹介します。
ブルドックソースはソース最大手
ブルドックソース株式会社は東京都中央区に本社を置く大手調味料メーカーです。
家庭用・業務用ソースや調味料を製造&販売しています。
製品としてはお馴染みのウスターソースや中濃ソース、また2005年からはイカリソースを傘下に収め、イカリソースブランドを獲得しています。
ブルドックの由来は文字通り犬のブルドッグから来ており、「ブルドッグの様にかわいがってもらいたい」という思いが込められているそうです。
実際にソースは国民の生活に根付いており愛されていますね。
次にブルドックソースの中期経営方針ですが、IR情報より以下記載があります。
コロナ禍による巣籠り需要をチャンスと捉え以下推進
家庭用
・SNSを通したプロモーション実施
業務用
・テイクアウト&デリバリー向け商品拡充
業績好調の家庭用商品はSNSを利用した促販、一方でコロナ禍により業績悪化した業務用商品は、弁当用小袋等のテイクアウト&デリバリーに特化した商品を拡充していく方針です。
SNSを利用した促販の一環として、「ぶるキッチン」と呼ばれる献立やレシピ情報を中心としたレシピ共有掲示板を新設し、消費者との双方向コミュニケーションを図っていく、としています。
ソース自体の商品価値は既に高いため、SNSを利用した「販売」に注力することで業績を高めて行く狙いが見て取れますね。
ブルドックソースの配当金と業績
ブルドックソースの配当利回りは、この1週間で株価が暴騰したため1.79%(2021/1/8時点)と上場企業の中では低めです。
まずは配当金です。
配当金
ブルドックソースの2016年からの配当金です。

ブルドックソースは2019年の中期経営方針で、総還元性向80%以上(23年3月期)を目標としています。
総還元とは配当金+株主優待であると推測されます(配当金の配当性向70%程度+株主優待1000円相当)。
業績好調もあり20年3月期は35円に増配しています。
業績と配当性向
次に2016年からの業績と配当性向です。

コロナ禍による巣ごもり需要で家庭用ソース&調味料の売れ行きが絶好調で、21年3月期は好決算です。20年からは配当性向を70%程度とし1株当たり35円に増配しています。
配当性向が70%程度とかなり高く、ソースや調味料という今後大きな伸びしろがあまり期待できない産業であることから、今後の増配はあまり期待できないかも知れませんね。
株価
過去5年間の株価の推移です。ご覧の通りこの1週間で株価が暴騰しています。

2021年1月14日付けで東証1部銘柄に指定されることになり、指数連動型投資信託への組み入れ需要先取りの思惑で1950円まで急騰しています。
東証1部銘柄に指定されると、例によって株価は暴騰しますね。
前から気になっていた銘柄でしたが手を出せなくなりました。。
株主優待はソースなどの自社製品
ブルドックソースの株主優待はソースなどの自社製品です。保有株数により受け取れる製品の金額が異なります。
権利確定は3月末、優待発送は6月です。
優待内容 | 獲得株数 |
1000円相当の自社製品 | 100~799株 |
3000円相当の自社製品 | 800株以上 |
ソースに困らない生活が送れそうですね。
まとめ
ブルドックソースは、配当はあまり期待できませんが、株主優待のソースが魅力的な銘柄です。
以下まとめます。
・配当利回り:1.79%(2021/1/8時点)
・2021年1月14日付けで東証1部銘柄指定
・巣籠り需要で家庭用商品は好調
・不振の業務用商品と家庭用商品のSNS拡販が業績好調の鍵
・株主優待はソース&調味料
昔ながらの味を提供し続けてきたブルドックソースもついに東証1部銘柄の仲間入りです。
ソース、調味料で人気ブランドを持つブルドックソースですので、よほどの不祥事が無い限り業績が大きく傾くことは考えにくいです。
高配当狙いで投資する銘柄としては利回りが物足りませんが、株主優待でブルドックソースが誇るソースと調味料を受け取ることも悪く無いですね。
ブルドックソースは優待の長期保有によるグレードアップによる縛りがないので、保有中は貸株することがおすすめです。

麒麟の2021年の投資方針は以下参照くださいね。
